3月14日 Waimangu volcanic valley and Rotoichi ignimbrite
8:15 ロッジ発.この日は本来White Islandへ行く予定だったが,天候(風)のため船が出せないので,急遽変更された日程である.
9:20 Waimangu volcanic valley着.
現在は遊歩道が整備された観光地で,北東の湖ではクルージングを楽しむこともできる.遊歩道を歩いていくとまず初めに最も南西側の火口であるSouthern Craterを見ることができる.この火口は噴火直後からその活動が収まり,現在も地熱活動などは起こっていない.次に遊歩道沿いの露頭で,1917年のEcho火口の噴火による堆積物を見ることができる.
次にEcho火口を見ることができた.
この火口の案内板には,1886年噴火の5ヵ月後の写真が載せられていた.
その後Inferno火口を見た後,バスロードの脇で1886年のTaraewra噴火においてRotomahana湖から噴出したベースサージを見ることのできる露頭を観察した.
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ここではスコリアの周りに火山灰などが付いてできるarmerd lapiliや,2重になっている火山豆石(右写真)などを見つけることができ,噴火時に非常にwetな環境であったことをはっきりと示していた.その後熱水地帯に特有の地形やそこに生える苔が作り出す風景を堪能した後,バスで駐車王へと引き返す.
12:10 Waimangu Volcanic Valley発
12:25 Kerosene CreekにあるHot Spring Fallで昼食をとる.ここも地熱活動の影響で川の水が熱せられており,ちょうどいい湯加減になっていた.
13:25 Kerosene Creek発.
13:50 Stop 3(NZ59)着.ここではTaupo ignimbriteの上に土壌を挟んでTaraweraの700年前の噴火,カハロア噴火の堆積物を見ることができる.
噴出物は白色軽石主体の比較的構成物のサイズの大きいクラストサポートな層と,灰色のfine ash層の互層になっており,どちらの層にもrhyolite質なlithicがあるのが確認できる.このlithicが形成されたドームの破片であると考えられ,白色軽石層が形成される時期にはドームの破壊と噴火が,fine ash層が形成される時期にはドームの形成が起こっていたと考えることができる.
14:30 Stop 3(NZ59)発.
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14:50 Stop 4(NZ60)着.ここではTaupoのカルデラ形成噴火である26.5kaのオルアヌイ噴火の噴出物を見ることができる.Taupo湖付近ではオルアヌイ噴出物の一部しか見ることができなったが,ここでは10のUnitのうちUnit 2〜8を見ることができる.ここでは,それぞれのUnitについての特徴を記載する他に,どのUnitが最もパワフル(爆発力の強い)な噴火であったか,という比較を行った.この比較を行うためには,それぞれのUnit中の軽石や岩片の最大サイズを比べる必要がある.正確には,サイズではなく重さが重要であるが,構成物がそれぞれ同じものである場合はサイズで近似することが可能である.ここで気をつける必要があるのは,各Unitの層厚はあくまで噴出量を推測するために必要なファクターであるということである.この2つを混同しないように注意すべきだ,とProf. C. Wilsonは強調されていた.サイズを測ると,Unit 7が最もパワフルであろうと推測ができた.
15:30 Stop 4(NZ60)発.
16:10 Stop 5(NZ61)着.ここでは露頭の最も下部にOkataina カルデラを形成した61000年前のRotoichi噴火の堆積物を見ることができる.ここで見られるRotoichiの堆積物の特徴は,下部に非常にcrystal richな層とfine ash層の互層を見ることができる点である.
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このような堆積層はどのようにしてできたのか.Prof. C. Wilsonは,これは噴出した火砕流が水と接触することによって2次爆発を起こし,軽石などの構成物が破砕されまるでfallのようにして降り積もった結果できた堆積層である,と解説された.そのようなプロセスを考えた証拠として,このcrystal richな互層のisopackを書くと給源から30-40km離れた位置に収束し,またその収束した形が横長になっていることがあげられる.この横長になった部分は,火砕流が湖水(または海水)と接触した湖岸(海岸)であると考えられる.このようなプロセスによってできたと考えられるcrystal richな層は,ここでしか見ることのできない特徴的な噴火堆積物である.
17:45 Stop 5(NZ61)発.
18:00 Stop 6(NZ62)着.ここではMangaone Subgroupの火砕流が50mもの層厚で堆積しているのを見ることができる.
これらの軽石は,化学組成では同じである事が示されており,このような密度の違いは単に物理的な発泡のプロセスの違いによって生み出されたものである.
18:35 Stop 6(NZ62)発.
20:00 ロッジ着.
(西本潤平)
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ここは1886年6月10日のTaraweraの噴火でできた最も南西側の火口群で,それ以来数回の噴火を起こしており現在でも活発な噴気活動・地熱活動が続いている.
層厚は1mほどで,その直下に1886年の噴火堆積物があるのが確認できる.その間に土壌は確認できない.1886年の噴火堆積物には,昨日火口で見ることのできたrhyoliteドーム由来と考えられるlithicが含まれているのが確認できる.
この火口は現在も地熱活動が活発で,湖水の温度は55℃,pH=3.5という環境である.
この写真で注目すべき点は,噴火後5ヶ月の時点で降雨による侵食がはっきりと記録されている点である.つまり,この付近では噴火後1年に満たない期間で火山堆積物に侵食痕が残ることになる.これは,この付近で見られる未知の2つの噴火堆積物についての時間間隙を推定する際に,非常に有益な情報となりうる.一昨日に見たMamakuとOhakuriの噴出物が時間間隙をおかずにできたものであるという推論は,この情報を元にしたものである.
川砂(正確には小さな軽石)の底に足を突っ込むと熱い部分もあり,地熱地帯を肌で感じることができた.
カハロア噴火の堆積物はTaupo の噴火とは異なり一回の大きな噴火ではなく,ドーム形成とドームを破壊して軽石を噴出する噴火を何度も繰り返したことが噴出物から読み取ることができる.
このcrystal richな層は実に70%以上が遊離した鉱物で構成されており,また粒径が揃っている.この互層の上にある火砕流中の軽石の結晶量は20%ほどであるため,異常に結晶が濃集していることが分かる.
非常に淘汰の悪いfineサポートで,最大15cmの軽石が含まれている.この火砕流の中には密度の異なる白色,灰色,黄褐色の軽石が含まれている.
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