JADCA:室内空気検定 設問と解答 (女性限定)室内空気検定 -11月9日はいい空気の日-
Q1.大人が1日に呼吸する空気の量はどのくらいですか?
人が1回に呼吸する空気の量は、およそ400~500ml(0.4~0.5リットル)です。1分間に15回~17回呼吸しており、1日ではおよそ1万リットルの空気を呼吸しています。
Q2.空気の重さはどのくらいですか?
空気の重さは、一般的な環境下では1立方メートル(直径1.2mの風船の大きさ)あたり約1.2kgです。普段は重さを意識することはないと思いますが、1日に呼吸する空気の重さはおよそ12kgにもなります。
Q3.鳩山新総理が国連で表明した温室効果ガスCO2の削減目標。さて、1990年比何%削減すると表明したでしょうか?
2009年9月22日に開催された国連気候変動首脳会合において、日本の鳩山首相は「2020年までに温室効果ガスを1990年比25%削減を目指す」と表明しました。海外からは大きな評価を得た一方で、国内では「かなり厳しい目標だ」と懸念する声も上がっているようです。
Q4.夏季のクールビズ、冬季のウォームビズの一般的な室内の設定温度は、次のどれに該当しますか?
環境省では地球温暖化防止のため、冷房時の室温を28℃、暖房時の室温20℃(官庁施設では19℃)にすることを呼びかけています。
Q5.ガラス窓など冷たい面の結露はカビが生えやすくなりますが、結露を少なくする方法で正しいのは次のどれですか?
結露とは、空気中の水蒸気か冷たいものにふれて冷やされ水滴になることを云います。結露を防ぐには、室内の水蒸気を出来るだけ発生させない工夫が必要で水蒸気が多くなりすぎないように換気扇、レンジフードを用いときどきは、窓を開け換気するようにつとめ、極端に室温と外気温の差をつくらないことが必要です。
ただし、湿度を低くしすぎると健康への悪影響も考えられます。季節に応じて適切な湿度を保つことが必要です。
Q6.2003年の建築基準法の改正により、シックハウス対策のために一般の住宅にも24時間換気設備等の設置が義務付けられました。一般家庭では何時間で1回部屋全体の空気を入れ替える必要があるでしょうか?
どのようにアルコールを助けるのですか?
2003年7月に建築基準法が改正され、住宅の建材等に含まれる化学物質が原因で目がチカチカする、目まい、吐き気がするといったいわゆるシックハウス症候群(Sick Building Syndrome)を防止する手段のひとつとして住宅を含む全ての新築建物の「居室」に24時間機械換気システムの導入が義務付けられました。住宅の場合は換気回数0.5回/h以上(2時間で1回)の機械設備の設置が必要です。各居室に必要な換気量を確保する為には給気口、排気口の取り付け位置を十分考慮しまんべんなく空気が流れること。トイレ、風呂の排気が居室内に逆流しないこと。そして24時間換気設備のファンの清掃は困難な場合が多いので吸込み口に防塵のフィルター等を取り付けることなど注意が必要です。
Q7.エアコンのメンテナンスのポイントとして正しいのはどれですか?
エアコンのフィルターは、空気中のほこりを取り除く大切な役割を持っています。フィルターのホコリをそのままにしておくと、エアコンの効率が悪くなったりニオイの原因になったりします。1週間に1回程度フィルターを清掃することで、エアコンをきれいな状態で使うことができます。
なお、最近のエアコンではフィルター自動清掃機能を持った機種もあります。このような機種では、取扱説明書に従ってメンテナンスする必要があります。
Q8. 家庭でガス器具等を使用するとき換気は非常に重要です。一般にガス器具等が不完全燃焼を起すと発生する、中毒を引き起こす気体は何でしょう?
室内で暖房、調理等でガスや石油機器を使用するときその燃焼に必要な酸素が不足すると不完全燃焼を起こし一酸化炭素(CO)を発生させます。一酸化炭素は無色、無臭で感知しにくい気体ですが毒性は強力です。私たち人間は生きていく上で酸素が必要です。酸素は呼吸する事により血液中のヘモグロビンと結びつき酸素を身体中に運びます。このヘモグロビンは一酸化炭素との結びつきが強く酸素の300倍と言われています。このため微量であっても一酸化炭素を吸込むと酸素を運ぶ量が減る為に身体が酸欠状態になり軽い症状では風邪に似た症状が出ると言われていますが進行すると死に至ります。よってガスや石油機器を使用する場合はこまめな換気を行う必要があります。
Q9. 高齢者施設や温浴施設などにて肺炎に似た集団感染を引き起こす病原は、次のどれが該当しますか?
圧力ポイントはどこですか?
1976年7月、米国フィラデルフィア市のホテルで開催された在郷軍人大会で原因不明の221名もの肺炎患者が集団発生し、うち29名の死者を出した事故が起きた。後に、原因は冷却塔で増殖したレジオネラ属菌が外気ダクトから混入し、空調ダクトを経由し室内に飛散したことが原因と判明した。第二次大戦下銃弾を潜りぬけ生き貫いた軍人達が見えない小さな敵に倒さるという皮肉な話であるが、この在郷軍人病の原因菌がレジオネラ属菌と後に命名された。
レジオネラ属菌は、土壌等普通に環境中に存在するものであるが、免疫力の弱い高齢者や乳幼児などが感染すると、肺炎に似た症状を引き起こす。2~10日の潜伏期間を経て、高熱、咳、頭痛、筋肉痛、悪寒等の症状が出現し、進行すると呼吸困難となり、下痢、意識障害等併発の上、死に至ることもある(死亡率は15%~30%と言われる)。
レジオネラ属菌は、温泉施設などで水しぶきを吸い込むと気道を介して肺に侵入し発病する(通常健常者が温泉の湯を飲み込んでも感染しない)。免疫力の落ちた高齢者は温泉施設での打たせ湯は気をつけた方がよく、家庭の24時間風呂の湯で頭を洗うのは避けた方がよい。70℃の熱湯でレジオネラ属菌は死滅すると言われる。
O157、ノロウイルスは食中毒、白癬菌は水虫の病原菌。
Q10. 世間を騒がせている新型インフルエンザ。インフルエンザについて正しいものはどれでしょうか?
毎年冬になるとインフルエンザの流行が話題になりますが、今年は春から新型インフルエンザが流行し、話題になりました。ほとんどの方は軽症で回復しますが、持病のある方や妊婦、乳幼児、高齢者など、重症化するリスクのある方は、なるべく早めに医師の診察を受けるのが望ましいと言えます。新型インフルエンザの症状の一つとして高熱が続くことが挙げられます。熱が下がったあともインフルエンザの感染力は残っているため、他の人に感染させないように熱が下がってからも2日間は外出を控えるように言われています。
予防には、これまでの季節性インフルエンザと同じように、外出時にはマスクを着け、外出から帰ってきたら手洗い、うがいの励行が求められています。
Q11. お風呂場にカビを生やさないためには、どんなことに気を付ければよいでしょうか?
お風呂場は湿気が多く、カビが生えやすい環境です。カビを生えにくくするためには、こまめに掃除してカビの栄養分を除去すると共に、換気扇を回したり窓を開けたりして、お風呂の湿気を外に排気するようにすることが有効です。
Q12. カビが生えるためには何が必要ですか?
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カビが生えるためには酸素が最も必要です。他には湿度 温度 栄養です。酸素は空気中に含まれており、酸素量が0.1%以下になると生えることが出来ません。ちなみに空気中には窒素や水素などもありますが、これらは必ずしも必要ではありません。また、塩素ですが、ありすぎるとカビは却って生えることが出来ません。
Q13. 空中のカビについて正しいのはどれですか?
カビの大きさは1000分の10ミリメートルくらいの大きさです。カビそのものの大きさは目で見ることが出来ません。それほど小さな生き物です。ちょっとした風で簡単に飛びやすく空中を漂いますが、長い時間が経てば落下します。小さいので落ちても音はしません。また日に当たってもすぐに死ぬことはありません。
Q14. カビの生育環境として、適しているものはどれですか?
カビの生育環境には、適当な温度、湿度、栄養分などが必要です。温度は25度~35度が適しており、特に25-30度が適温で、ちょうど梅雨時がカビにとって生えやすい時期になります。湿度は一般的には高い湿度を好み、乾燥した環境では生育しにくくなります。
室内の汚れもカビの栄養素となります。逆に、汚れがないきれいな環境では、カビは生育しにくくなります。
Q15. 次のうちアレルゲンでないものはどれですか?
室内にはたくさんのアレルゲンがあります。花粉は春の季節になると花粉症を患います。ダニも同じです。ダニには虫そのものがアレルギーを引き起こしますし、糞も重要なアレルゲンです。ゴキブリも同じくアレルゲンです。意外と知られていませんが、ゴキブリは、日本のような家屋ではよく見られますが、アレルゲンとして注目されつつあります。 サルモネラは食中毒の原因になる細菌で、アレルゲンではありません。
Q16. アレルギーの原因となるダニについて、正しいものはどれですか?
ダニは、室内のゴミ、ホコリ、人から出たフケやアカなどを食料にして繁殖します。普段から室内を清潔に保つとダニの餌が減ることになり、結果的にダニを減らすことになります。
Q17. 花粉について正しいのはどれですか?
花粉は植物の種維持にとても大事な役割を担っています。植物が育つと花粉を作り、あちこちに花粉を飛ばします。そのため衣類には付きやすいです。また長い間生き続けるためには乾燥や冷凍にも強く、そのため芽が出なくなることはありません。空中に飛んでも風まかせです。風の流れのままに飛んでいきその中の一部が芽を出せるところに落ちてやがて芽が出ます。大きさはカビより大きく、細菌より大きいです。空中に飛んでいて鼻にはいっても深いところまではいっていきません。ほとんどは鼻の粘膜に引っかかりそれが花粉症となって症状を引き起こします。
Q18. 花粉症対策のひとつとして、家の中に花粉を持ち込まないということが挙げられます。次のうち、家の中に花粉を持ち込まないために大切なことはどれでしょうか?
室外でふとんを干すと、布団に花粉が付着します。布団をそのまま部屋の中に入れると、布団と一緒に多量の花粉が部屋の中に入ってきてしまいます。どうしても外に干したい場合には、布団をしまう前に布団はたきなどで表面の花粉を払い落としてからにするとよいでしょう。
Q19. 室内空気中に多くの化学物質が存在して、健康に悪影響となる記述は次のどれが該当しますか?
1980年代、欧米各地の省エネビルにおいて、めまい、吐き気、頭痛、平衡感覚の失調、眼・鼻・喉の痛み、粘膜や皮膚の乾燥、喉が渇れるなどの呼吸器系症状、体調不良を訴える居住者の苦情が多くなった。これらの症状をシックハウス(シックビル)症候群と呼んでいるが、「医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住環境に由来する様々な健康障害の総称」と厚生労働省の「室内空気質健康影響研究会」は提案している。発症原因のひとつとして化学物質が関係している指摘があり、ホルムアルデヒドやクロルピリホスについてはシックハウス対策に係る法令として、建築基準法施行令が2003年7月に制定された。
イタイタイ病は、四大公害病のひとつで慢性カドミウム中毒とされている。日和見感染症は、健常人では感染症を起こさないような病原体(弱毒性微生物、非病原微生物、平素無害菌)が原因で発症する感染症である。腸炎ビブリオ食中毒は、塩水を好む細菌性食中毒で発生件数も多いが、熱に弱いが5℃以下でも増殖しない。
Q20. 室内空気中の化学物質濃度の低減化対策として正しいのはどれですか?
建材・施工材の温度が高くなると化学物質の放散量が大きくなります。とくに高気密・高断熱仕様の住宅については、換気が重要である。具体的には、化学物質の放散が少ない建材・施工材を選定し、接着剤・塗料等は種類、使用量を適切にし、できるだけ養生時間をとる必要があります。また、空気の流れを効果的にするため、適切な位置に窓、換気口、換気設備を設け、工期中から入居までの間、換気を十分にし、リフォームの場合には、居住者の安全を考慮した施工方法をとることが肝要です。
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