なぜ太るのかわかっていますか・・・？
太る原因には、食欲中枢の異常や分泌ホルモンなどの異常による「病気によって太ってしまう人」と生活習慣の乱れなどによる「病気以外で太ってしまう人」にわかれます。

病気によって太ってしまった人は、自分で何とかするより、
病院などで専門的なアドバイスや治療を行ってから
ダイエットすることが一番です。

病気以外で太ってしまった人にも、
親からの遺伝、運動不足、食事の取り方、
精神的要因などがあります。

そして、これらの原因がひとつだけ作用して
太るわけではなく、親が太っていて食事を食べるのが早い、
夕食が遅く運動不足であるのど、いくつかの条件が
重なっています。

いくつかの条件が重なっているのですが、
究極は摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスに問題があるわけで、
摂取エネルギーが消費エネルギーを上まわると太るわけです。

人間が太る理由を知っていますか？

人間を含めさまざまな生きものは、
生命を維持するためにエネルギーが必要です。

心臓や内臓を動かすエネルギー、活動する筋肉を動かすエネルギー、
髪の毛や爪など組織の更新に使うエネルギーなど、生きているがぎり、
エネルギーを必要とします。

このエネルギーを食べものによって補給しています。

そして、「食べ物がなくなったら」という自然の摂理で、
必要なエネルギー以上に余った分を体内に非常食として
ストックするように作られています。

しかし、食べ物が豊富にある現在、野生の動物と違い、
体内の非常食を必要とすることはほとんどありません。

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そしてもうひとつ人間の場合、野生の動物と大きく違う点があります。
それは、本能を離れたメンタルな部分での欲求です。

美食、美味などに代表されるように、
人間はひとつの食材でも何十通りもの食べ方をします。

レストランなどでは、食欲を増すような演出をし、
「おいしそうだから食べる」
という人間特有の心理を動かしています。

メンタルな部分が大きく影響する人間だからこそ
「食べる楽しさ」があるのですが、
その一方で、「人間だから太る」という現実があるわけです。

あなたの食べ方間違っていませんか？

太る最強のタッグコンビが
「食べすぎ」と「運動不足」といわれています。

「食べすぎ」の中でも「量の摂りすぎ」と
「カロリーの摂りすぎ」にわかれます。

太っている人に共通する「食べ方のパターン」を
見てみましょう。

★ 食べ方

• 食べものが目の前にあるとつい手を伸ばしてしまう。
• 食べものを噛む回数が極端に少ない
• 食べものを１回に口に入れる量が多い
• 食事をする時間が極端に早い

あなたは、当てはまる項目がありませんか？

この食べ方は、「早食い」の典型で、
満腹中枢が「お腹いっぱい」サインを出す前に
既に食べ過ぎの状態になっています。

この積み重ねが太る原因の一つになっています。

★ 食べる時間

「太る人は夜つくられる」といわれるほど、
夕食や夜食の食べ方に左右されます。

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すなわち、夕食に揚げ物や肉類を多く食べたり、
夜食にラーメンやスナック菓子などを食べると、
消化されないでそのまま脂肪として蓄積されるからです。

夜型の食事パターンが朝食抜きのパターンを生み、
太る原因を作っています。

あなたも、太っていることを気にしているのなら、
朝食、昼食の比重を上げ、
夕食を軽くすませるパターンに変えることです。

食事の管理はあなたにしかできませんから。

運動不足は現在人の宿命なのかも？

食事に関して太る原因を言ってきましたが、
現在人にとって運動不足はもっと深刻のようです。

あなたは運動していますか？と質問されて、
「はい、運動しています」と答えられますか？

世の中が機械化、オートメーション化して、
普段の生活習慣での運動量が減っています。

オフィスや駅などは、エスカレーターやエレベーターが装備され、
階段を利用することが減っています。

家の中でも合理化が進み、運動する作業が大幅に減っています。

このようなことが、太っている人を多くしているひとつの原因です。
自分から運動する機会を作らなければ、世の中はどんどん運動する機会を
なくしていきます。

わかりやすい例が家畜のブタや牛です。

狭い小屋に入れられて餌を与えられ、運動することもなく、
毎日毎日食べて寝る生活を繰り返して、丸々太った立派な商品となり、
あなたの食卓に登場するわけです。

運動しないということは、それほど太ることに影響を与えています。
「食べたら動く」これ基本にしたいものです。

基礎代謝量の少ない人は太りやすいのか？

基礎代謝量とは、心臓を動かしたり、
呼吸をしたり、内臓を動かしたりと、
生命を維持するために最低限必要なエネルギーです。

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この基礎代謝量は、その人の体の表面積に比例するといわれていて、
一般的な成人男性で１日当たり約1,200～1,600kcal、
女性では約1,000～1,300kcalとされています。

年齢的にも２０歳前の成長期が最も高く、
男性で1,500kcal、女性で1,200kcalになり、
５０歳前後になると男性が1,400kcal、
女性が1,100kcalにまで下がってしまいます。

年を重ねるごとに基礎代謝量はしだいに減ってくるのですが、
日常生活の中でも少ないエネルギーしか必要無くなります。

その結果、若いころと同じだけの量を食べ、運動しなければ、
食べたものはどんどん体の中に蓄積されてきます。

基礎代謝量の少ない人は太りやすいのではなく、
年齢と共に基礎代謝量が減ってきているのに若い頃の生活習慣をしていると
太りやすいということです。

女性に脂肪がつきやすいのはなぜ？

太って脂肪がついてしまった人は男性も女性もいますが、女性の場合はある特性があります。

それは、「子供を産む」ということが男性より多くの脂肪を蓄えてしまっています。

女性の場合は、体型・骨格・骨盤など、
子供を生み育てるといった「母体」ということが
前提になっています。

お腹の皮下脂肪は、妊娠中の子供を守るため、
臓器を守るために本能的につきやすくなっています。

母体という特性を持つ女性は、
女性ホルモンの分泌環境の変化に伴って、
体の変化も変わってきます。

思春期の女性は、女性ホルモンの分泌が盛んになり、
皮下脂肪や体重が急激に増え、女性らしい体つきに
変わっていきます。

反面、子供っぽい体から大人の体に変わったことで、
「太ってしまった」と感じ、拒食症や過食症などの精神的な面で
肥満になるケースがあります。

性成熟期の女性は、妊娠・出産がメインイベントです。

胎児のために食べる量が増え、運動量は減ります。
出産しても母乳を出すために食べる量を抑えることができず、
妊娠前から比べると一番太ってしまう時期です。

育児をしながら次の子供を妊娠する前に、
元の体型に戻っていればいいのですが、
戻っていなければ脂肪の上にさらに脂肪を重ねることになります。

更年期の女性は、女性ホルモンが低下し、
生理不順や更年期障害などに悩まされます。

子供から解放され、緊張感がない生活や
更年期障害などから過食に走り、
太るケースが多くあります。

さらに、
年齢的にも「基礎代謝量が減って」、
「運動量が減って」、「食べる量は増えて」
と太るためのレールの上に乗ってしまうのもこの時期です。

次回は、脂肪について詳しく解説します。

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